これから成人式を迎える保護者の方を対象に振袖の予算はどのくらいかの調査レポートを発表

<本調査に関して>

振袖の予算はどのくらいで皆さんが考えているのか、これから成人式を迎える保護者の方を対象に調査をおこないました。

・調査概要

調査内容:成人式の振袖にかける予算について
調査対象:これから成人式を迎える女子高校生の保護者100名
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月10日~12月10日まで

・サマリー

成人式は一生に一度ということで、大切な娘さんに素敵な思い出を残してあげたいという思いが強い保護者の方が多いと思います。

また、近年ではトレンドに特化した様々な色味の振袖や、トレンド柄の振袖など種類もますます豊富になって来ました。SNSの普及からもトータルコーディネートで考える方も多く、振袖のデザインに惚れて準備を進めたり、使いたい髪飾りから似合う振袖を選んだりと様々なパターンの選び方で振袖を選ぶ方が増えてきていると言われています。

しかし、振袖にかける予算としてはバブルの頃などひと昔前まではレンタルよりも購入が主流であり、金額も60万~100万円程まであった予算も、近年では10万~とバブルの時期と比べると割と少額で考えてる方も多いということが伺えました。

その結果からも、保護者の方は一生に一度の成人式なので好きな振袖を着て欲しいと思いつつも、予算の面では抑えられるだけ抑えたいという傾向へ変化しているということが伺えます。また、購入というよりもレンタルの需要が増えてきている背景には、「使い道が少ないため購入してもタンスに眠っているだけでもったいない。」と言う方や、「流行りは変わっていくから卒業式の袴の時には流行りではなくなってそうだから購入はしない。」という意見からも、購入よりレンタルが主流になってきていることが関係しているのではないかとも考えられます。

振袖の予算は25万~35万円内と考える方が多い結果に。そもそも、購入よりもレンタルで考えている方が多いので、予算も低くなっている事が考えられます。また、全体的に費用は抑えたいという傾向にあることが伺えます。経済状況や時代の流れとともに予算感も変化し、購入からレンタルが主流へと変化しつつあることも伺えます。

・調査結果

「Q1.成人式の振袖(単体)にかける予算はいくらくらいを考えていますか?」と質問したところ、「15万円以下」が7%、「16万円~25万円」が15%、「26万円~35万円」が56%、「36万円~45万円」が17%、「46万円~」が5%という結果になりました。

「Q2.購入とレンタルどちらでお考えですか?」と質問したところ、「購入」が8%、「レンタル」が88%「その他(自由記載)」が4%という結果になりました。

その他はママ振袖の方でした。

「Q2で回答した理由をお聞かせください。(自由記載)」と質問したところ、
*購入
・「代々買ってあげているそうなので購入で考えています。」
・「卒業式や結婚式でも着れるから。」
などの回答でした。

*レンタル
・「成人式以外着る機会がなさそうだから。」
・「使い道が少ないため購入してもタンスに眠っているだけでもったいない。」
・「流行りは変わっていくから卒業式の袴の時には流行りではなくなってそうだから購入はしない。」

その他
・ママの振袖を着たいと言ってくれたから。

「Q3.振袖レンタル店は娘さんが決めましたか?」と質問したところ、「はい」が64%、「いいえ」が21%「その他(自由記載)」が15%という結果になりました。

その他は
・「二人で話し合って決めた」でした。

これから成人式を迎える女子高生の保護者のなかで、だいたいの予算で最も多かったのは26万円~35万円という価格帯の方でした。続いてはほぼ同率の36万円~45万円の方、16万円から25万円の方でした。また、15万円以下とお答えした方の多くは、ママ振袖なのでかからないという回答でした。

振袖は購入でお考えですか?レンタルでお考えですか?の質問では、購入よりもレンタルが圧倒的に多い結果になりました。

経済状況と比例する振袖事情
バブルの時期からすると、振袖にかける資金は年々減ってきており、予算の幅も10万円〜80万円以上といった幅広い金額幅であることがわかりました。また、購入希望の方が多かった従来の形態よりも、近年ではレンタル派の方が多いことから、経済状況や、レンタルへと思考が変わってきていることから、予算が従来から比べて下がってきている原因なのではないかと考えられます。

バブル期と比べ、一世帯あたりの振袖への予算が変動していることや、トレンドが年々移り変わるなかで、購入よりもレンタルでその時のトレンドに合わせた振袖を着たいという方が多くなってきていることが伺えます。

・まとめ
今回、成人式を迎える高校生の保護者の皆さんが回答をした「振袖の予算」に関する調査結果から、近年の成人式振袖の予算はどれくらいなのか、また、購入とレンタルどちらが多いのかが明らかになりました。
また、振袖店選びについて、どのようにみなさんが選んでいるのかも明らかになりました。

まず、近年では、振袖の購入よりもレンタルで考えている方が多いこと、振袖にかける予算が少なかったということがわかりました。その背景に、振袖を購入してもタンスの奥にしまってあって、なかなか使うタイミングがないという意見が多く見受けられました。また、卒業式袴のときにはトレンドも変わっており、きっと他のものが着たくなるだろうからという意見も見受けられました。
また、振袖レンタル店はどのように決めたかという質問では、娘さんが決めた方が多数を占めていました。その方のほとんどがInstagramやTwitter、TikTokなどのSNSを見て来店を決めたと答えた方が多かったことからも、背景にトレンドに合わせた振袖や自分のお気に入りの振袖の情報などをSNSを見て情報収集していることがわかりました。

また、近年の流行の振袖情報は芸能人のSNS投稿やインフルエンサーやインスタグラマーなどの方の投稿からが多いことからも、チラシで店舗選びしていた時代からの変化が伺えます。

また、最近では、ママ振袖を着ている方も多く、ママ振袖を着たいという方も見受けられます。ママ振袖のようなレトロなデザインや、シンプルな振袖も流行って来ているようですね。

もしかしたら今後はママ振袖ブームがきて、振袖にかける予算も減ってくるかもしれませんね。