〜“いいね”より“後悔しない選択”を重視する新成人たち〜
成人式の振袖選びにおいて、これまで強く影響していた「SNS映え」「トレンド最優先」という価値観に、明確な変化が起きています。
近年の振袖選びでは、**「自分に似合うか」「何年後に写真を見返しても納得できるか」**といった“内面的な満足度”を重視する傾向が顕著になってきました。
本リリースでは、振袖レンタル・前撮り市場を長年分析してきた現場データをもとに、
新成人の振袖選びに起きている価値観の変化を読み解きます。

■「とにかく映えたい」時代は終わった?
数年前までの振袖トレンドは、
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SNSで目立つ色
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芸能人モデル着用柄
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流行中のくすみカラー・淡色
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「みんなが着ている」安心感
といった**“外からの評価”を軸にした選択**が主流でした。
しかし、現在の新成人世代から多く聞かれる声は、次のようなものです。
「SNSでよく見る振袖=自分に似合うとは限らない」
「流行りすぎて、後から見たら恥ずかしくなりそう」
「写真に残るから、ちゃんと自分で納得したい」
この変化は、単なる流行の移り変わりではなく、
“自己肯定感”や“選択の主体性”を重視する価値観へのシフトといえます。
■Z世代・α世代は「他人の目」より「未来の自分」を見ている
現在の10代後半〜20代前半は、
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SNSネイティブでありながら
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同時に「見られすぎること」への疲れも知っている世代
とも言われています。
そのため振袖選びでは、
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友達と被らないか
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写真を見返したときにどう感じるか
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家族に見せたとき誇れるか
といった、長期視点での満足度を重視する傾向が強まっています。
特に前撮り写真は、
「一生残るもの」「結婚式や家族の節目でも使われるもの」と認識されており、
**“今の流行”より“時間に耐える美しさ”**が評価されるようになっています。
■人気が再燃しているのは「意味のある振袖」
この価値観の変化により、再評価されているのが以下のような振袖です。
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古典柄(鶴・松・御所車・熨斗など)
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家族が「似合う」と感じる王道配色
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自分の雰囲気・肌色に合った色
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流行に左右されにくいデザイン
一見すると「地味」と言われがちな振袖も、
“自分らしさ”という文脈で選ばれることで、価値が再定義されています。
「派手じゃないけど、私にはこれが一番しっくりくる」
——この言葉こそ、今の振袖選びを象徴しています。
■“映え”は否定しない。ただし主役ではなくなった
誤解されがちですが、
新成人がSNSを重視しなくなったわけではありません。
実際には、
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「写真は綺麗に残したい」
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「SNSにも載せるけど、それが目的ではない」
というスタンスが主流です。
つまり、
SNS映えは“結果”であって“目的”ではなくなったということ。
振袖選びの主役は、
「いいねの数」ではなく「自分の納得感」へと移っています。
■今後の振袖市場は「提案力」が問われる時代へ
この価値観の変化により、振袖業界にも変化が求められています。
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トレンドを押し付ける接客
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「人気だから」という理由だけの提案
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SNSで見たままの再現
ではなく、
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その人の雰囲気・性格・家族背景まで踏まえた提案
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数年後に写真を見返したときの視点
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“選んだ理由”を言語化できる接客
が、強く求められる時代になっています。
振袖は「衣装」ではなく、
**人生の節目を象徴する“選択の記憶”**になりつつあるのです。
■まとめ|振袖は「自分をどう扱うか」の選択
振袖選びの本質は、
「どう見られたいか」ではなく
**「自分自身をどう大切に扱うか」**へと変化しています。
この流れは一過性のトレンドではなく、
今後の成人式・前撮り文化そのものを変えていく可能性を秘めています。
“映えるかどうか”より、
“納得できるかどうか”。
それが、これからの振袖選びの新しいスタンダードです。












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