ママ振袖  クリーニングをしないまま保管したままで色褪せと裾と袖に汚れがあります。 また柄も今の時代にあわかいかも心配

ご相談いただきありがとうございます。お母様の大切なお振袖を娘さんに着ていただきたいというお気持ち、とても素敵ですね。振袖は代々受け継がれることで、家族の思い出や歴史が詰まった大切な一枚になります。

以下、詳しいアドバイスをさせていただきますね。


1. クリーニングについて

振袖を長期間保管されていた場合、クリーニングをしていないと「黄ばみ」「シミ」「汚れ」が発生しやすいです。まずは、着物専門のクリーニング店(悉皆屋/しっかいや)に相談しましょう。

  • 「丸洗い」や「しみ抜き」を依頼することで、汚れやシミが取れる可能性があります。
  • 色褪せが気になる場合も、専門店なら「染め直し」や「色補正」が可能です。費用はかかりますが、お気に入りの一枚を蘇らせることができます。

2. 色柄について

「今の時代に合うか心配」とのことですが、最近のトレンドでは古典柄やレトロモダンな着物が大変人気です。お母様世代の振袖の柄は、むしろ「今っぽい」と感じられることが多いですよ!

  • 古典柄(松竹梅、桜、梅、鶴、亀甲模様など)は今も根強い人気があります。
  • レトロな色合いが逆に「おしゃれ」だと評価されることもあります。

お嬢様の好みに合わせて、帯や小物(帯揚げ、帯締め、重ね襟、草履・バッグ)を今風にアレンジすれば、さらに現代的な着こなしができます。


3. お直しとリメイク

裾や袖の汚れが目立つ場合、専門店にお願いすれば「丈直し」や「部分染め替え」をしてもらうことができます。

  • 袖の長さを少し短くしたり、シミが目立つ部分を柄足し(別の生地や刺繍を加える)して隠す技法もあります。
  • また、どうしても着物全体が気になる場合は「振袖を訪問着に仕立て直す」などのリメイクも検討できます。

4. 実際に一度試着してみる

お嬢様に一度着ていただき、全体の雰囲気を確認してみると良いです。

  • お母様のお振袖を着ることで、お嬢様も特別な思いを感じてくださるかもしれません。
  • もし気になる点があれば、その時点でお直しやアレンジを考えましょう。

5. 専門家や呉服店に相談する

近くに着物の専門店やリメイクを扱う呉服屋さんがあれば、気軽に相談してみましょう。プロの意見を聞くことで、状態に合わせた最適な方法を提案してもらえます。


最後に

長年大切にされてきたお振袖には、きっとお母様の思い出や気持ちが込められています。時代に関係なく、ご家族の歴史が受け継がれる素晴らしい機会になるはずです。今はクリーニングやアレンジの技術が発展しているので、心配せず、まずは専門の方にご相談されることをおすすめします。

「お母様の振袖を着る」ということ自体が、素敵で感動的な出来事です。どうか自信を持ってくださいね!