兵児帯(ひょうじたい)は、日本の伝統的な腰紐(こしおり)の一種です。古代から中世にかけて、日本の男性が着用していた服装である袴(はかま)や袿(こ)などを腰で締めるために使用されました。
兵児帯は、主に幅広い絹や綿で作られており、長さは約4メートルから5メートルほどあります。一般的には、腰に巻き付けて結ぶことで、衣服を腰でしっかりと固定する役割を果たします。また、腰紐としての機能のほかに、装飾的な要素も含まれることがあります。兵児帯には様々な柄や色があり、特に格式のある場での正装や祭礼、結婚式などの特別な行事で使用されることが一般的です。
兵児帯は、日本の伝統的な衣装である和服との相性が良く、和装の着付けにおいて重要な役割を果たしています。近年では、和服の普及とともに、兵児帯の需要も減少していますが、特別な場や伝統的な行事などでの使用が続いています。